panacea-a.co.jp

2018年10月31日

  • ブラジルはポルトガルの植民地で建国され約500年になります。西洋人がくる前は、先住民族のインデオが推定2~300万人住んでいたと言われ、言語系統の関係で大別すると4部族あり、現在推定23万人に減少しております。

    生薬の殆どがインデオの伝承によるものであり、高い文明を誇ったインカ帝国は医学も進んでいたと言われ、伝染病で死ぬ人は無かったと、伝説的に伝える人もおりますが、定かでありません。

    建国当初は労働力としてインデオを奴隷として働かせようとしましたが、労働意欲に乏しく、その代わりとして、16世紀の半ば頃にアフリカより黒人が奴隷として入ってきました。同時にアフリカの動植物も輸入されました。彼らのおかれた境遇から、医薬は天然物に頼らざるを得なかった為に、インデオとの接触とアフリカの伝承生薬の知識との合体で、ブラジルの生薬の幅が広がったことも無視することが出来ません。

  • 地球の肺臓、酸素の大供給地と言われるブラジルも、全地球的な大問題である環境破壊の例外にはならず、まことに憂うべき状態にあります。

    日本の様な山岳地帯が少ないブラジルは、農耕地や牧場の造成が容易で、潜在的には、国土の90%にその可能性があり、この数十年加速度的に森林破壊が進み、連邦政府は私有地であっても厳しく制限をして、伐採許可の無い伐採に厳しい取り締まりを実施しております。しかし、あまりにも国土が広く対処しきれないのも現状です。

     

    乾期に発生する自然発火の森林火災も消火活動は、行われず自然消火任せであり失われる森林は毎年膨大です。