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2018年11月

  • イペ ロッショ(Ipe roxo)

    学 名   ノウゼンカズラ科タベブィア属アベラネダェ

          Tabebia Avellanedae Lor. Et Gris

     

    俗 名                地 域

    1.イペロッショ(赤紫イペ)    ブラジル・サンパウロ周辺

    2.イペウーヴァ             マッドグロッソ

    3.パウダルコ              バイーア州ブラジル北部、東北部

    4.ラパーチョ               アルゼンチン・パラグァイ

    5.タイーホ                グラニー族グラニー語

    6.     タヒボ                 古代インカ   で呼ばれた?

     

    イペは国花

    ブラジルでは、イペ(Ipe)と呼ばれる木の種類は多く有り、咲く花の色によって種類が区別されています。IPE AMELEIRA    (黄色の花)がブラジルの国花です。

     

    IPE AMELEIRA    (黄色の花)

    IPE BRANCO      (白色の花)

    IPE LJLAS        (藤色の花)

    IPE ROSA         (薔薇色の花)

    IPE VERMELHA   (赤色の花)

    IPE ROXO    (赤紫色の花)

    等があり、いずれの種類にも薬効があることが知られております。数あるIpeの中で通常抜群に薬効のあるIPE ROXO(赤紫色の花)のみを薬用イペとして用い、他の花を咲かす種類は薬用に致しません。

    以下本文はイペとは紫イペ(IPE ROXO)を指して説明させて頂きます。

    形 態

    高さ30mに達する森林中の大木で、幹は径1.5mにもなる物があるが、普通50cm内外で直立し、円筒形にして、樹皮は厚く、縦に特徴のある割れ目があり、暗灰色である。

     

    紫イペの有効成分

    各国の研究機関で分析が行われ、有効成分の解明が進められております。解明された成分を列記します。

    アルカロイド     グリコンド

    植物性ステリン    フラボノイド多数

    サボニン数種     キノン

    オルトキノン     タンニン

    ラパチョール     ペキチン物質

    テルペン       オシロイジン

    各種酵素多数     ビタミン類多数

    抗生物質(ラバコール、キシロイドン)

    ミネラル(窒素、リン、カリウム、カルシュウム、ストロンチュウム(非放射性)、硫黄、マグネシュウム、ホウ素、銅、鉄、マンガン亜鉛、珪素、バリュム、チタン、ナトリュウム総クロム、ニッケル、アルミニューム、パナジュウム、その他 )

    以上は解明されている成分であって、研究機関の研究が進み、未解明の成分がこれからも次々に発見されてくることでしょう。

    研究に携わった学者が異口同音に驚くことは、一つの植物が、人体に有効な成分をこれ程まで含有する物は、他では見当たらないと述べることです。

     

     

     

     

     

     

  • ブラジルの生薬が評価を受ける特色として、なんと言っても即効的な物が大変多く、天然の抗生物質を含み伝染病に対しても有効な生薬が多くある事でしょう。その反面、適量を違えた時の反作用も見逃すわけには参りません。漢方で言うところのいわゆる下薬、中薬が殆どを占めていると言っても過言でありません。

     

    日本では、国の方針で新しい生薬を医薬品としてまず認められませんから、ブラジルで医薬品で認定されていても殆どお茶や食品として輸入されておりす。従って日本で定着している生薬は、穏やかな薬効で中薬でも上薬に近い物と上薬に相当する物となっております。

     

    知名度から言えば、グァラナーでしよう。日本では精力剤、興奮剤のように宣伝され、雑誌にもその様なことを主として販売している業者が多々おりまが、健胃作用を一番に上げなければなりません。食べると空腹感が無くなるために開拓時代インディオが狩りをする時に、何も食べずに飛び回るのを見た西洋人が、精がつくものと誤解した様です。

     

    マテ茶、グァバ茶も知名度がありますが、ブラジルではコヒーが一般的です。比較的広く飲まれて薬効が高く(浄血作用、健胃、下痢止め、脂肪を燃焼させる等)常飲しても副作用の心配がないカルケジャは、実力があり、常飲茶としてウーロン茶以上なのに日本では何故か知られてません。

     

    パフィアは別名ブラジル人参と呼ばれ、インディオが「万病の薬」として用いて居るとのことで1982年より徳島文理大学の研究があり日本でも知名度がある生薬です。しかしインディオの言うところの「万病の薬」は、各部族(集落)ごとに存在するもので、その土地に住むその種族には、「万病の薬」で有っても、世界中の人類に共通する有効性を発揮するかは、疑問と言えましょう。

     

    強壮、強精では、カツアバが知られていますが、T製薬が配合しかってテレビ宣伝をしていたムイラプァマが、強精、催淫作用の最高峰でしょう。しかし、痛みやリュウマチにも卓効である事は、余り知られていません。

     

    この数十年に脚光を浴びて知名度と人気抜群な生薬は、プロポリスです。世界中で生産される中で、ブラジル産の人気が高いのは、品質が他と比較して良いから選ばれるのでしょう。

     

    アガリクスは1965年サンパウロ市郊外で自生している物を日系人により発見されました。現在、米国、日本、中国、等各国で栽培され、品質、価格に大きな格差があり、やはりブラジル産に人気があるようです。

     

    シモン芋も根強いファンが多くあります。日本でも栽培されていますが、アガリクス同様、なぜか原種から4~5代経過するとガクンと薬効が低下するようです。原種を常にブラジルより輸入して、品質管理が重要なのに、それは行う業者は無い様です。

     

    世界の生薬中、最高峰に挙げられる、イペもようやく日本でも『知る人ぞ知る』生薬になって参りました。数十年前ブラジルで一大ブームを起こしたイペですが、西洋薬主体のブラジルでは、数ある民間薬の1つでしかなく、文献も乏しく殆どの市民から、イペの事は、忘れ去られ様としています。米国、日本からの情報が伝わり、最近ブラジルでも見直され始めた現状で、少ない資源が渇望せず幸いな事と思っています。

  • ブラジルの先住植物にヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアの帰化植物を合わせた、薬草店が各地に沢山見られ、露店でも多く並べ売られております。しかし生薬の宝庫ブラジルでも西洋薬が主流であり、人々の多くが西洋医学主体で、自然医学には、懐疑心または無関心と言わざるを得ません。

     

    歴史のある漢方の様な確立した薬学でなく、インデオの伝承が主体であり研究文献にも乏しく、体験的な物が多く、ブラジルでは評価されず、欧州、米国、日本等で評価され、逆情報でブラジルで知られる事も多々有ります。

     

    ポルトガル人が入植して500年、当時よりインデオとの接触で本国を通し欧州にブラジルの生薬は紹介され、その文献もも存在しており、研究者も居た事も確かな事です。

     

    しかし、ブラジルの生薬が世界的に知られるようになったのは、ここ数10年であり、中国、韓国のような国家的プロジェクトが無く、医学薬学的な証明もこれからの研究であり、しかも、国外での研究発表が、優先せざる事も実状で生薬の宝庫ブラジルは、世界の注目を集めこれからも発展して行く事でしょう。