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代表的なブラジルの生薬

2018年11月9日

ブラジルの生薬が評価を受ける特色として、なんと言っても即効的な物が大変多く、天然の抗生物質を含み伝染病に対しても有効な生薬が多くある事でしょう。その反面、適量を違えた時の反作用も見逃すわけには参りません。漢方で言うところのいわゆる下薬、中薬が殆どを占めていると言っても過言でありません。

 

日本では、国の方針で新しい生薬を医薬品としてまず認められませんから、ブラジルで医薬品で認定されていても殆どお茶や食品として輸入されておりす。従って日本で定着している生薬は、穏やかな薬効で中薬でも上薬に近い物と上薬に相当する物となっております。

 

知名度から言えば、グァラナーでしよう。日本では精力剤、興奮剤のように宣伝され、雑誌にもその様なことを主として販売している業者が多々おりまが、健胃作用を一番に上げなければなりません。食べると空腹感が無くなるために開拓時代インディオが狩りをする時に、何も食べずに飛び回るのを見た西洋人が、精がつくものと誤解した様です。

 

マテ茶、グァバ茶も知名度がありますが、ブラジルではコヒーが一般的です。比較的広く飲まれて薬効が高く(浄血作用、健胃、下痢止め、脂肪を燃焼させる等)常飲しても副作用の心配がないカルケジャは、実力があり、常飲茶としてウーロン茶以上なのに日本では何故か知られてません。

 

パフィアは別名ブラジル人参と呼ばれ、インディオが「万病の薬」として用いて居るとのことで1982年より徳島文理大学の研究があり日本でも知名度がある生薬です。しかしインディオの言うところの「万病の薬」は、各部族(集落)ごとに存在するもので、その土地に住むその種族には、「万病の薬」で有っても、世界中の人類に共通する有効性を発揮するかは、疑問と言えましょう。

 

強壮、強精では、カツアバが知られていますが、T製薬が配合しかってテレビ宣伝をしていたムイラプァマが、強精、催淫作用の最高峰でしょう。しかし、痛みやリュウマチにも卓効である事は、余り知られていません。

 

この数十年に脚光を浴びて知名度と人気抜群な生薬は、プロポリスです。世界中で生産される中で、ブラジル産の人気が高いのは、品質が他と比較して良いから選ばれるのでしょう。

 

アガリクスは1965年サンパウロ市郊外で自生している物を日系人により発見されました。現在、米国、日本、中国、等各国で栽培され、品質、価格に大きな格差があり、やはりブラジル産に人気があるようです。

 

シモン芋も根強いファンが多くあります。日本でも栽培されていますが、アガリクス同様、なぜか原種から4~5代経過するとガクンと薬効が低下するようです。原種を常にブラジルより輸入して、品質管理が重要なのに、それは行う業者は無い様です。

 

世界の生薬中、最高峰に挙げられる、イペもようやく日本でも『知る人ぞ知る』生薬になって参りました。数十年前ブラジルで一大ブームを起こしたイペですが、西洋薬主体のブラジルでは、数ある民間薬の1つでしかなく、文献も乏しく殆どの市民から、イペの事は、忘れ去られ様としています。米国、日本からの情報が伝わり、最近ブラジルでも見直され始めた現状で、少ない資源が渇望せず幸いな事と思っています。

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